こんばんは、8月31日。
8月が終わるらしい。




昔は、
夏が大好きで冬が大嫌いだったので
夏の終わりはいつも寂しく哀しかった。
秋の気配は冬の足音を聞いた気がして
寂しさを通り越して恐怖でさえあった。



去年くらいから
夏は特に好きではなくなった。
別に嫌いになったわけでない。
特別好きではなくなっただけ。
代わりに
冬もそんなに嫌いではなくなった。




好きなものを
もっと大好きになることは
同時に
私にとっては
嫌いなものを
もっと大嫌いになること
…なのもしれない。



好きも嫌いも
ある意味、
過度な執着とも言えるわけで
増えるほどに面倒臭いわけで。
好きなものが増えるほど
嫌いなものが増すごとに
生きていくのは困難になる。




…と気付いた事が老いた証し。
それは正しさである必要はない。
ただの、私だけの証。




話は変わって。



先々週くらいに
ツレが花火をしたいと言いだしたので
私の実家で
母とツレと三人で花火をした。

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ゆらめく線香花火。




大人になった自分なんて
まるで想像出来なかった子供時代の夏に
周りの大人や子供と一緒にしていた花火を
大人にならなければ出会えなかったツレと
今こうしてしている事が
とても不思議な事に思えた。




生きているのは悪くない。
歳を取るのも悪くはない。
好きなものは、僅かにあれば
それでいい。