八重桜が満開だ。
ピンクのぼんぼりみたいで可愛い。
足元には
一面にハナニラが広がっていて。
その合間には
タンポポの綿毛が
今にも飛び立とうとしていて
もしも天国とやらがあるのなら
こんな場所ではないかと思った。
そう思ってから、なぜ人は
天国には花畑があるのだという
イメージを持っているのだろう?
と不思議に感じた。
そうであってほしいという願望なのか
あるいは、
誰もがその記憶を
どこかに持っているのだろうか?
天国の事を覚えている?
犬がいてくれる。
花が咲いている。
そして誰かが待っている。
天国もこんななのだろうか。
今日の天国も
たくさんの花が咲いていますように、と
天国のような地上で思った。
なんでもない朝に。