コンニチワ、8月31日。
8と3と1で野菜の日らしい。
今日は休み。
先ほどまでずっと実家にいた。
母はまだ足が辛いようだ。
母の愚痴を聞きながら
ついでにあれやこれを。
母は声が大きい。
その声で延々と語られる重い話の数々が
私にもたらす破壊力は
四十になっても上手くかわす事が出来ない。
母は買い物が大好きだ。
母が最近買ったという和食器やコートも
半ば強引に御披露される。
コートは犬の散歩用らしい。
足が痛いと言いながら
残暑の盛りの真っ只中に
散歩用の秋コートを買いに行くという、
私の理解を超えたエネルギーに
やや胸焼けしそうになる。
和食器は6枚セットの絵付きの小皿。
よく知らないが有名な作家の物らしい。
今はもう1人暮らしなのに
グラスも食器も必ずセットで買う母。
その皿は今度のお正月に使うそうだ。
今度の正月って…4ヶ月後だし。
足が痛いと言いながら
残暑の盛りの真っ只中に
来年の正月用の皿を買って来る母。
多分、鬼が笑っている。
鬼。
母は基本、とても優しい。
優しい母だ。
そんな母と一緒に過ごす時
このように母について語る時
そして実家について考える時の私は
どこかいつも引いているし冷めている。
アイジョウ的なものが致命的に足らない。
私こそ鬼なのか。
閑話休題。
実家の雑用をやったその報酬に
これらを持たされた。
桃と米とパンとバターとチーズ。
見合わない報酬を受け取る、
馬鹿丸出しの四十娘を御笑覧あれ。
さて。
今日は涼しい。
馬鹿な鬼は犬の散歩に行くとする。